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薬物捜査の巡査部長、知人女性らに情報漏えい30回 元組員から50万円借金も

2021/11/12 18:00

 知人女性らに捜査情報を漏らしたとして、兵庫県警は12日までに、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで芦屋署刑事課に勤務する男性巡査部長(54)を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日、依願退職した。

 書類送検容疑は昨年7月と同8月、捜査協力者の女性2人に対し、女性の知人らの再逮捕情報や捜査方針、犯罪歴の有無などを漏らした疑い。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 県警監察官室によると、女性の1人が県外の警察に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、無料通話アプリ「LINE(ライン)」の履歴などから巡査部長とのやりとりが見つかり、容疑が発覚した。

 巡査部長にはこの2人を含め9人の捜査協力者がいたが、県警は昨年1月~今年7月、県警の照会システムを不正に使って捜査結果などを教える情報漏えいが計約30回あったと認定した。

 また、捜査協力者にしていた元暴力団組員から遊興費として50万円の借金をした上、快気祝いの商品券5万円を受け取るなど不適切な交際をしていたことも分かった。

 巡査部長は「情報を得る上で良好な関係を築くためだった」と容疑を認めているという。

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