エッセー・評論

 新しい年が始まりました。年が新しくなるという区切りは、人類が生み出した知恵だと思います。何も変わらない日々が、新年という形で区切られることによって、なんだか気持ちまで新しくなりますよね。

 毎日眺めて手に抱き、愛でて愛でて愛で尽くしたいという陶芸作品に出逢ってしまった。

 世界中の美術館やギャラリーで美の結晶を鑑賞してきたが、「物」に対して今まで恬淡とした距離感を保ってきた。

 J・D・サリンジャーを描いた映画「ライ麦畑の反逆児」を観(み)ていたら、戦場へ赴く息子に母親が、毛糸の靴下を送る、と言って鬱陶(うっとう)しがられる場面があった。息子は皆にからかわれるのが恥ずかしいのだ。

カマキラズの斧
貴志祐介

 テレビやネットで囲碁や将棋の解説を見ていると、「なので」という接続詞が頻繁に使われていることに気がついた。

「攻め合いは後手有利です。なので、先手はいったん、受けに回ると予想します

木皿食堂
木皿泉

 歩いていたら前方に若者が集まっていた。そのうちの一人が棒のようなものを振り回していて、それが私の胸に当たった。こんな時、どうしたらよいのか、とっさに思い浮かばない。感情が出てこないのだ。

 昨年、二十数年ぶりに「じゃりン子チエ」を観(み)直してみた。関西弁の声優たちの素晴らしさなどに感じ入りつつ、このアニメによって、幼少期にまるでDNAのように刷り込まれた「男は役に立たん、テツの

 「写真を飾ってみないか?」

 思いもかけぬ一言だった。若いころから多趣味で、中でも油彩画に熱心に取り組んできた父。長年にわたって描きためた作品を集めた初めての個展を来年4月、神戸の

ごまめの冒険
福田和代

 関西に大きな動きがありました。

 2025年、大阪万博開催。

 大阪万博のサイトを見ますと、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、高齢化社会の到来をにらんだ健康維

汀にて
鷲田清一

 メディア(媒体)の存在は、基本的に善悪、正邪にニュートラルなものである。写真や映画の発明は正確な視覚的記録や新しい芸術を可能にしたが、同時に発明されてすぐに政治宣伝や地下の淫靡(いんび)な快楽

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