兵庫県加古川市で近所の民家に盗みの目的で忍び込み、女性(87)を絞殺したとして、加古川市の無職、浦一生容疑者(31)が兵庫県警捜査1課と加古川署に逮捕された事件。現場となったのは、加古川市南西部の住宅地で、路地を挟んで、被害者宅と容疑者の自宅が向かい合っている。
28日午前9時40分ごろには、県警の鑑識課員や捜査員約10人が到着した。その後も捜査員らが加わり、現場検証などを進めた。
近隣同士で起きた事件に、住民たちも驚きを隠せない様子で現場を見守った。この地域の町内会で役員を務めたことがある60代の女性は、浦容疑者について「たびたび、郵便受けがいっぱいになっていて、とにかく家にいない印象だった」と話す。昨年5月、自治会費を集めるため浦容疑者宅を訪ねると、「『考えておきます』と言われた」という。
一方、亡くなった女性について、近所の40代女性は「小学校の登校班の集合場所が近くにあり、子どもたちにあいさつしているのをよく見かけた。優しく穏やかな人だった」と悲しむ。家族ぐるみで付き合いがあったという男性(82)は「4日前に訪ねた時、夫婦で仲良く話しているのを見たばかりなのに」と表情を曇らせた。









