次世代の乗り物やサービスを体験する「スマートシティ・ラボ」(兵庫県主催)が5日、播磨科学公園都市の光都プラザ(同県上郡町光都2)などで始まった。自動運転のマイクロバスが公道を走るとともに、小型電動自動車や電動キックスケーターの試乗があった。9日まで。
大型放射光施設スプリング8など最先端の技術が集まる同都市では、地域交通の利便性向上を目指し、県などが自動運転の実験を重ねている。
マイクロバスの上部には、赤外線を使って360度の画像を集めるセンサーが付いており、搭載された人工知能(AI)が周辺の対象物を識別。運転席にはアクセルやブレーキ、ハンドルは付いているが、基本的に操作なしで自動走行する。
この日、参加者らを乗せたバスは、約6キロのコースを時速30~50キロで1周。播磨高原東小6年の女児(12)は「最初は少し不安だったけど、走りだしたら意外と平気」と話していた。
このほか、敷地内を自動運転で走る小型の電動自動車、電動キックスケーター、バランスボードの試乗があり、地域住民らが興味深そうに体験していた。
6~8日には、ドローンなどを用いた遠隔診療、搬送の実演があり、8日午後0時半からは、次世代のスマートシティーの在り方を考えるフォーラムもある。(勝浦美香)