阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、記憶を継承する「神戸ルミナリエ」が15日、閉幕した。組織委員会によると、10日間の来場者は計約346万9千人(前年比約4万人増)。会期が10日間に短縮された2015年以降で最多となった。雨がほとんど降らず、平均気温が10度を超える比較的暖かい日が多かったことなどが要因とみられる。
25回目の今年は、1995年の第1回で使用した白熱電球約2万2千個を用いた「メモリアルゾーン」が特設された。「1・17希望の灯り」も特別に装飾され、“あの日”に思いをはせる演出も見どころとなった。
神戸市中央区の東遊園地であった消灯式では、儀礼服姿の警備員が整列。「犠牲者のみ霊に対し敬礼」の号令で、冬の神戸を彩った光が一斉に消えると、残っていた来場者から拍手が起きた。(西竹唯太朗)