新年を前に、世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)で18日、恒例の「すす払い」があった。陸上自衛隊のレンジャー隊員らがロープで体を支えながら、普段は手の届かない大天守や石垣にたまった1年分の汚れを落とした。
陸自姫路駐屯地が地元住民と毎年行う「姫路城クリーン作戦」の一環。計約950人が参加した。
隊員はゴム素材の地下足袋を着用し、地上約45メートルの天守閣の最上階へ。先の柔らかいシュロ製のほうきを最大約5メートルまで伸ばして、軒下や外壁のほこりを丁寧に払っていった。
堀回りの石垣でも伸びた木を伐採して集め、ボランティアの市民も城周辺でごみ拾い。レンジャー隊隊長の上山貴典3等陸尉(47)は「大切な文化財を傷付けないよう、作業には細心の注意を払った。来年も白塗りの美しさを多くの人に見てもらいたい」と話した。(地道優樹)









