神戸市立須磨海浜水族園（スマスイ）など須磨海浜公園一帯（須磨区）の再整備事業について、同市が優先交渉権者に決定していた企業グループと本契約に当たる基本協定書を取り交わしたことが２２日までに、分かった。これで優先交渉権者から再整備事業者（認定計画提出者）になり、次点だった、水族園の現在の指定管理者を含むグループが繰り上がる可能性はなくなった。

　締結は今月３日付。スマスイの再整備を巡っては、優先交渉権者が決定して提案内容が公表された９月以降、民設民営の新水族館の料金が現在の数倍で、国際的に批判を集めるシャチの飼育・ショーも予定していることから、市民団体による反対運動が活発化。再整備事業の白紙撤回を求めて署名を集めている。

　市は、市民に事業計画への理解を深めてもらおうと、年内にも再整備事業者の提案概要をホームページで公開する予定。