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増えてます「お正月にろうそく」 需要ピーク、お彼岸から年始へ

2019/12/25 11:29

 年末年始に使う機会が増えるろうそくの生産が、兵庫県丹波篠山市の工場で最盛期を迎えている。機械につるされたろうそくは純白のすだれのように連なり、作業員の手で切り取られて次々と出荷されていく。

 1911年創業の「ニホンローソク」(神戸市長田区)。丹波篠山市にある丹南工場では、年間約300トンのパラフィン(石ろう)からろうそくを生産する。

 もともとお彼岸やお盆が書き入れ時とされてきたが、近年、家族や親戚が集まる機会はお正月だけというケースが増え、需要が集中。12月は通常月の約1・4倍を出荷するという。

 高温のパラフィンを糸通しした型に流し込み、冷やして均一の高さに引き上げ、糸を一定の長さに切り、形をそろえる。繁忙期を迎えても変わらない丁寧な手作業が、安定して燃える炎を支えている。(大山伸一郎)

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