4日は二十四節気の一つ「立春」。暦の上では春の始まりとされる。兵庫県南部は高気圧に覆われて晴れ、神戸の街角では膨らみ始めたハクモクレンの花芽が陽光を浴びて輝いた。
神戸市兵庫区入江通から松原通にかけての市道では、街路樹のモクレンやコブシが、銀白色の毛に覆われた花芽を付け、開花の時を待っている。そんな春の気配とは裏腹に、道行く人々は新型肺炎への警戒からマスク姿が目立った。
神戸地方気象台によると、神戸の朝の最低気温は4・6度と3月上旬並みだった。一方、姫路で氷点下0・9度、西脇で同2・8度など、県内八つの観測地点で今季最低を記録。5日は寒気の影響で曇り、北部を中心に雪や雨が降るところもあるという。(吉田敦史)