乗客だった香港人男性(80)の新型コロナウイルス感染が分かったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。約3700人を乗せたまま横浜港での停泊が4日も続いたが、乗船する神戸市非常勤職員の男性(66)は「基本的には、みんなが落ち着いて過ごしている」と話した。
男性は休暇を利用して旅行しており、神戸新聞の電話取材に応じた。検査は3日夜に始まり、男性の部屋には4日午前5時ごろに厚生労働省の検疫官が訪れた。体温測定のほか、喉の痛みなどを尋ねる質問票への記入などがあり、短時間で終了した。
船内では今後について尋ねる乗客もいたが「食事も提供され、船内イベントも開催されている」と男性。4日午後5時過ぎには「検査は残り100人」とアナウンスがあったが、着岸予定は未定という。
5日からの出勤予定は見送らざるをえず「最も心配なのは、着岸した後に自宅待機を言い渡されることです」と今後を気に掛けた。(篠原拓真)