7日で開幕まで200日となる東京パラリンピック(8月25日開幕)の大会組織委員会は6日、聖火リレーや全国各地での採火式の内容を発表した。兵庫県内で聖火リレーはないが、阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼するガス灯「1・17希望の灯り」(神戸市中央区)からの採火をはじめ、36市町で式典がある。採った火を市役所や福祉施設などで展示する「聖火ビジット」を含めると、県内全41市町で関連行事がある。
県内の採火は8月13~17日の間にあり、各市町が特色を打ち出した。赤穂市では、四十七士の墓所のある花岳寺で、手向けられた線香から火をともす。丹波篠山市では日本六古窯の一つ、丹波焼の「最古の登り窯」から炎を採る。
聖火ビジットは、香美町を除く40市町で実施。採火をしない三木、加西、加東市と多可、佐用町は近隣市町から分火を受けて展示する。
県内各市町で採った火は8月17日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場で一つにまとめられ、東京へと送り出す「出立」のイベントが開かれる。
8月18~25日には競技会場がある東京、千葉、埼玉、静岡の4都県で聖火リレーがある。(永見将人)