第56回兵庫県献血推進協議会が7日、神戸市中央区下山手通6の兵庫県薬剤師会館で開かれた。県健康福祉部薬務課の職員らが県内の献血者数などを報告し、同会の委員らが2020年度の県献血等推進計画を承認した。
職員らは、18年度の献血者数が20万618人となり、目標の99・3%を達成したと説明。年代別では、10代が目標人数を上回ったとし、理由として学校への献血バスの派遣や、校内でのセミナー実施の効果を挙げた。
一方で、20代と30代の献血者数は目標を下回った。減少傾向が続いており、職員は「血液製剤の安定確保には若年者層が不可欠」と強調。参加者らは危機感を強めた。
また、骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植の現状などについても報告があった。19年は2月に競泳女子の池江璃花子選手が白血病であることを公表した後、骨髄バンクのドナー登録者数が増加したという。
ウェブ上で献血の予約などができるサービス「ラブラッド」への加入促進や、20~30代を念頭に企業へ働き掛けることなども、計画に盛り込まれた。(川村岳也)