兵庫県は18日、スギ花粉の飛散量が警報レベルの「非常に多い」状態になったと発表した。新型コロナウイルスによる肺炎の流行でマスクが不足しているため、県は「メガネや帽子、薬の服用などでできる限りの予防対策をしてほしい」と呼び掛けている。
県内の5観測地点のうち、加古川、たつの、豊岡市の3カ所で15日と16日に、飛散数の基準(1平方センチ当たり50個以上)に達した。暖冬の影響から昨年より5日早く、2010年以降では最も早い警報となった。
スギ花粉は花粉症の原因となり、くしゃみや鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状を引き起こす。県疾病対策課は、飛散の多い時は外出を控える▽外出時はメガネや帽子を着用する▽ウールなどのコートの使用は避ける▽ふとんや洗濯物の外干しを避ける-などの予防策を訴えている。(前川茂之)