神戸市は5日、新型コロナウイルスの感染拡大で休校中の児童や生徒の居場所を確保するため、少人数の子ども向けの屋外活動や自然体験を開く団体に、助成金を支給すると発表した。2~10人の子どもに2時間以上の外遊びを提供する団体を対象に、人件費や交通費、材料費などとして1万円までを助成する。子どもは市指定の保険加入が必要だが、市が全額負担する。
期間は10日から休校期間の15日までの予定。外遊びは、ハイキングや身体接触のないバドミントンなどのスポーツ、こま回し、花壇作りなどを想定している。
市も、市立の屋外施設の森林植物園(神戸市北区)や須磨離宮公園(同市須磨区)、神戸総合運動公園(同)で子ども向けイベントを実施中。久元喜造市長は会見で「学童保育は密集性が高く、長い間家庭にいると子どもも保護者もストレスがかかる。感染拡大に配慮した上で、健康な子どもが少人数で屋外で過ごせる環境を提供することが重要ではないか」と話した。
また市は、感染拡大を受け3日から休館している市立施設で行事を予定していた主催者に対し、キャンセル料を免除し、既に利用料を支払った場合も返金するとした。対象は勤労会館や文化ホール、体育館など27施設で15日までに予定されていた約2700件の行事。開館中の市立施設でも、感染防止の観点から主催者が行事の中止や延期を判断した場合、同様に対応する。(初鹿野俊、長谷部崇)
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