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ユニバーサル社会、ラジオから メイン司会は漫談家・浜田祐太郎さん

2020/04/07 11:30

 性別や障害の有無などを問わず、全ての人が尊重される「ユニバーサル社会」の実現を普及啓発するため、兵庫県は2020年度、新たなラジオ番組をスタートさせる。メインパーソナリティーには視覚障害者の漫談家で、ひょうごユニバーサル大使の浜田祐太郎さん=神戸市須磨区出身=を起用する。(佐藤健介)

 浜田さんは先天性緑内障のため、生まれつき左目が全く見えず、右目も明るさが分かる程度。県立視覚特別支援学校を卒業後に漫談家としてデビューした。

 スーツ姿で白杖(はくじょう)を持って舞台に立って、自らのハンディを明るくネタにして披露する芸風。「ひとり芸日本一」を決める「R-1ぐらんぷり2018」で優勝を果たした。

 ラジオ番組はラジオ関西で今春から20年度末まで月1回のペースで、1回につき20分間放送する方向で県が調整している。

 外見からは分かりにくい病気や障害で周囲の配慮や援助が必要なことを知らせる「ヘルプマーク」などの施策をPRして、障害者授産品、手話や要約筆記の講座なども紹介する。

 また、来年に迫った生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ2021関西」を見据え、パラスポーツを取り上げることも検討している。

 県ユニバーサル推進課は「ハンディを前向きに捉える芸風に期待して、ラジオに起用した。その先駆的な活動と発信力で、(障害者の)社会参加を促してほしい」としている。

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