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入院患者の感染を受け、病院の診療体制などを説明する尼崎医療生協病院の大沢芳清院長(中央)ら=尼崎市南武庫之荘11
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入院患者の感染を受け、病院の診療体制などを説明する尼崎医療生協病院の大沢芳清院長(中央)ら=尼崎市南武庫之荘11
尼崎医療生協病院=尼崎市南武庫之荘11
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尼崎医療生協病院=尼崎市南武庫之荘11

 尼崎医療生協病院(兵庫県尼崎市)で入院中に死亡した70代男性=尼崎市在住=が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、同病院幹部らが11日に会見を開き、「ウイルスが外部から持ち込まれ、院内で感染した可能性が高い」と明かした。同日から当面の間、外来診療と新規入院の受け入れを休止する。男性を担当した男性医師と女性看護師2人も発熱があり、検査結果を待っているという。

 同病院によると、男性は末期の膵臓がんを患い、2月20日から緩和ケア病棟の個室に入院していた。3月27日に39度の発熱があり、4月8日にがんで亡くなった。死亡する前後に、男性を担当していた男性医師と女性看護師に発熱症状が確認されたため、死亡後に遺体から検体を採って検査したところ、10日に感染が判明した。

 病院関係者で濃厚接触者と判断されたのは計18人。病院は全員の検体を採った上で、2週間の自宅待機を指示した。また、死亡した男性と同じ病棟に入院していた患者16人も検査するほか、男性の面会に訪れた親族らの健康状態も確認する。

 感染者の発生を受け、同病院は内科、外科、産婦人科などすべての外来診療と新規の入院患者の受け入れを休止。再開のめどは立っていない。かかりつけ患者の処方は対応するという。

 大沢芳清院長は「濃厚接触者には専門性が高いスタッフが多く、彼らを除いた職員だけでは病院が回らない。今は入院患者に集中させてもらいたい」と話した。(名倉あかり)

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