新型コロナウイルス感染症の患者やその対応に当たっている医療従事者を支援するため、日本赤十字社兵庫県支部(神戸市中央区)はこのほど、県内にある療養施設と病院の計3カ所に、県内外の企業から寄贈された飲料水を届けた。
届けたのは2リットルのペットボトル6本が入った箱計190ケース(2280リットル)。同支部の活動を普段から支援している企業5社から寄贈を受け、同支部が県や神戸市に相談して、こまめな水分補給が難しい人たちのため3施設に届けることにした。
西宮市と姫路市の宿泊施設で療養している患者は、外出できず水の入手が難しいという。また、神戸市立医療センター中央市民病院の医療従事者は、品薄となっている防護服を一度着ると脱げないため、同じく水分補給が困難という。
この日は、職員が2班に分かれ、トラックやワゴン車で水を届けた。同支部事業部長兼救護課長の山本敏一さんは「厳しい環境下で生活を送っている患者や、最前線で奮闘している医療従事者のため、われわれにできる範囲で応援したい」と話した。(安福直剛)