新型コロナウイルス感染症への対応の長期化が懸念される中、神戸市は12日、保健所の体制を強化するため、来年度の保健師の採用枠を当初予定の約20人から約55人に増やすと発表した。合格者の一部は採用を前倒しする。
同市では本庁や各区役所に保健師約200人が在籍。新型コロナへの対応で、陽性患者の行動歴や症状の聞き取り、入院先の調整、採取された検体の移送、患者搬送の同行など、膨大な業務に追われている。
市は、他部署の職員ら延べ約300人で「保健所支援班」を編成し対応してきたが、感染症の長期化も見据え、保健師の採用枠を3倍近くに増やすことにした。
来年4月1日時点の年齢が満40歳未満で保健師免許を持つ人が対象で、募集は今月29日まで。詳細は市ホームページで。合格者のうち、本年度から働ける人は9月以降、順次採用する。
市総合コールセンターTEL078・333・3330
(長谷部崇)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス