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客足がまばらな三宮・東門街=14日夜、神戸市中央区(撮影・斎藤雅志)
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客足がまばらな三宮・東門街=14日夜、神戸市中央区(撮影・斎藤雅志)

 兵庫県の一部施設で休業要請が解除される見込みとなり、時短の飲食店も営業時間が2時間延びる公算となった。とはいえ政府の緊急事態宣言は解除されておらず、外出自粛ムードも続く。県内の飲食店主からは、過度な期待の声は上がらなかった。

 「外出自粛が続くなら状況は何も変わらない」。県内最大の繁華街、神戸・三宮の東門街で串揚げ店を営む男性(49)は浮かない表情だ。短縮営業となって15日で1カ月だが、常連以外の客はほぼ来ないという。「2時間延びたら1、2杯は多く飲んでもらえる。それは助かるが、経営的には全く安心できない」。

 東門街の居酒屋店主の女性(62)も「『3密』を恐れて自主的に来店を控える人は来ないだろう」と、時間延長の効果に懐疑的だ。店は今月7日から再開し、入り口ドアを常に全開するなど対策を取るが、「売り上げも激減し、暇に慣れてしまった」とこぼす。

 同店を訪れていた男性客(46)は「仕事終わりに寄るには便利になる。長い時間飲める方が元気になれる」と期待を寄せた。

 友人と外食していた神戸市北区の男性会社員(49)は「やっとかという感じ。部分解除でも、街が活気づいてくれれば」と喜びつつ、「街に人があふれて流行の第2波が来ないかは心配。店側も客もお互いに感染対策で協力できたら」と話した。(谷川直生、喜田美咲)

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