新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休校が続く中、兵庫県内でも一部の地域で18日、分散して学校に行く登校日が始まった。尼崎市立下坂部小学校では約1カ月ぶりに校門をくぐった児童たちが友人との再会に笑顔を浮かべた。
尼崎市では3月3日から市立の学校園が臨時休校。市内の感染状況が落ち着きつつあることなどから、18日以降、週1回の登校日を設け、家庭学習の進み具合などを確認する。
下坂部小では、児童たちが午前8時半と10時半に分かれて登校。手洗い後、間隔を空けた席に着席し、休校中の課題を提出。漢字ドリルなど新たな教材にも取り組んだ。次は25日と26日に分散登校する。
3年の男児(8)は「ずっと家にいるのは暇すぎて疲れた。友達とオンラインゲームをして息抜きしたけど、やっぱりみんなの顔を見ておしゃべりする方が楽しい」。杉本浩美校長は「いつ学校が再開しても子どもがスムーズに順応できるように準備したい」と話した。
神戸市内の小中学校は20~29日に登校日を2回設定する。姫路市は20日以降に週1~2回以内など、県内各地で登校日を設ける動きが広がっている。(大田将之)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス