神戸市は20日、介護を担う家族らが新型コロナウイルスに感染して、在宅での生活が難しくなった高齢者や障害者を、市内の宿泊施設で一時的に受け入れると発表した。21日から始める。
宿泊施設は、神戸市北区のしあわせの村にある「保養センター ひよどり」。市が介護職員や看護師らを配置し、24時間態勢で生活を支援する。利用料は無料で、1日最大10人の受け入れが可能という。
対象は、同居する家族らが新型コロナに感染して入院し、訪問介護サービスなどの利用だけでは生活が難しい高齢者や障害者。保健所の調査の中で、市が家族らの意向や状況などを確認し、利用の可否を決める。
これらの場合、本人が濃厚接触者である可能性が高いため、施設入所後は看護師らが健康観察を行い、医師とも連絡が取れるようにするという。(石沢菜々子)
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