兵庫県伊丹市と同市教育委員会は21日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で休校している市立小中学校について、夏の長期休暇を小6と中3はお盆前後のみの8月8~16日、それ以外の学年は同1~16日とする方針を決めた。運動会や音楽会など主要な行事の中止も各学校に要請する。
文部科学省は、年度内の学習に遅れが出た場合、2~3年かけて取り戻すことを認める通知を出しているが、同市は学習指導要領の内容を全て年度内に修了することを目指す。
同市が策定した学校園再開ガイドラインによると、休校で実施できなかった授業時間を確保するため、従来予定していた38日間の夏休みのうち、小6と中3は21日間、それ以外の学年は16日間授業(いずれも8月中旬までは午前中のみ)を行う。その結果、小6と中3の長期休暇は9日間だけに。1学期の終業式は8月31日に設定。冬休みの短縮や平日の授業時間の延長なども検討している。
後日開催する市の対策本部会議で正式決定する。木下誠教育長は「行事の中止などは断腸の思いだが、年度内にその学年の学習を終えるようにしたい」と説明した。(久保田麻依子)
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