母国の入国制限などで帰国できない外国人留学生らを支援するため、神戸市は、有償ボランティアの提供や、民間支援団体が留学生のために取り組む事業への助成を始める。
市によると、今年3月末時点で市内の外国人留学生は110カ国・地域の8091人。新型コロナウイルスの影響で帰国できず、生活に困窮する留学生も100人程度いるとみられる。
有償ボランティアは、再度山や摩耶山のハイキング道にある道しるべの多言語化のチェック、公園の清掃などで6~8月に月10回程度行う。1回3時間で謝礼は3500円ほど。ボランティア登録を始めている。
支援団体への助成は、家庭などで余った食材を持ち寄る「フードドライブ」や、空き室を使った一時宿泊先の提供などを想定。市内の団体が行う留学生支援の取り組みに対し、市が30万円を上限に経費の全額を補助する。
詳細はいずれも神戸国際協力交流センターのホームページで紹介している。(長谷部崇)