兵庫県北部の日本海沿岸で、夏の到来を告げる「いさり火」が夜の海を照らし始めた。明かりはイカを呼び寄せる集魚灯。但馬の海では秋まで、空にまたたく星と、水平線に連なる光が共演する幻想的な光景が広がる。
地元の但馬漁業協同組合や県の但馬水産事務所によると、今年は例年より1カ月ほど遅れてスルメイカ漁が盛んになり、間もなくシロイカ漁の季節を迎える。同漁協担当者によると「7月ごろは、海上がもっとにぎやかになる」という。
例年、スルメイカとシロイカ漁は8月ごろまで。その後はアカイカに移り、晩秋まで漁が続くという。(中西幸大)