事件につながる恐れがある情報や相談を寄せる兵庫県の「ひょうご地域安全SOSキャッチ電話相談」の2019年度相談件数は、前年度比39件増の249件だった。消費生活や住環境分野の相談が多く、近隣トラブルも目立った。県警につないだのは同53件増の90件に上った。
相談事業は12年に発覚した尼崎連続変死事件を受けて開始。被害者らの異様な集団生活を周辺住民が目撃したり、被害者本人が警察に相談を寄せたりしたにもかかわらず、重大性に気付けなかったことを教訓に13年7月に設置された。
19年度は、消費生活(41・0%)、住環境(18・9%)、近隣トラブル(10・0%)の3分野が相談の多くを占めた。具体的内容は「振り込め詐欺とみられる電話が自宅にかかってきた」「不審者がごみをあさっている」「マンション上階の住民が金属音をたてている」など。また、ストーカーに関するものもあった。
県地域安全課は「ささいな異変でも感じたら迷わず電話してほしい」と呼び掛けている。平日午前9時~午後4時に専用ダイヤル(TEL078・341・1324)へ。(金 旻革)