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コロナ太りのリセットに? だしいらず、冷製、マグカップで「みそ汁ライフ」

2020/06/17 09:41

 長かった「ステイ・ホーム」の日々で、ご飯作りのしんどさを痛感する一方、毎日の食事の大切さに気付いた人も多いのでは? そんな人にぜひ、取り入れてほしいのがみそ汁。発酵食品ブームもあり、近年みその機能性が見直されている。そんな食材の可能性を幅広く紹介する「みそ活。」(京阪神エルマガジン社、1650円)の著者で料理家の平山由香さん(神戸市東灘区)に、目からウロコの「みそ汁ライフ」を指南してもらった。 (片岡達美)

■「みそ活。」著者が指南

 本では、「だしがなければ」の固定観念を覆す、みそを溶いただけの「マグカップみそ汁」をはじめ、日常生活に取り入れやすい作り方を提案する。

 「数年前、体調を崩しかけたとき、食事で改善したいと試行錯誤を繰り返す中でみそ汁に出合った」と平山さん。温かなみそ汁を飲むことにリラックス効果もあり、徐々に回復したという。

 米みそ、麦みそ、豆みそなどみそは好みで。複数、常備しブレンドすると味に深みが増す。適度な塩分と水分を一緒に取れて「熱中症対策にもなる」のに加え、満腹感も得られるため「コロナ太りのリセットにも役立つかも」。気温が上がるこれからの季節は火を使わない、冷製みそ汁もおすすめだ。

 具材も定番のほか意外な組み合わせも紹介。「みそ汁に合わないのはほとんどない」。次はこんな具で、薬味は何にしよう…と考えを巡らし、献立を組み立てることは「料理上手への近道かもしれません」と話す。

 フライパン一つで作れるみそ汁は自炊初心者でも失敗なし。安価で栄養満点のピーマンがどっさり取れる。冷製みそ汁はキャンプやバーベキューでも手軽に作れ、喜ばれること間違いなしだ。

■「みそはちょっと高めを選んで」

 みそを選ぶ際は「ちょっと思い切っていつもより高いものを選んでみて」と平山さん。味は値段と比例するそう。いいのは手間暇掛けて作られているので「だしを気にしなくても味が決まる」という。塩分が気になる人は量を少なくすればいい。毎日使う分を小さめの容器に入れて冷蔵保存、残りは冷凍貯蔵しよう。

 だしはカツオ、昆布、煮干しなど自身の好みで。今回のレシピで使った昆布水は、昆布10グラムを細切りにし水1リットルに3時間以上、漬けたもの。冷蔵庫で5日間、保存可能。2回、3回と使用できる。だしを取った後の昆布は炒めたり、つくだ煮にしたりすれば常備菜として重宝する。

<レシピ>アボカドとトマトの冷製みそ汁(1人分)

(1)器に一口大に切ったアボカドとトマトを好みの量盛る。

(2)ボウルに白みそ大さじ1、米淡みそ(信州みそ)大さじ半分、牛乳50ccを入れよく混ぜる。水(または昆布水)100ccを加え伸ばす。

(3)おわんに注ぎ、パプリカのみじん切りを散らし、オリーブオイルを数滴たらす。

<レシピ>フライパンで作るピーマンとナッツのみそ汁(たっぷり1人分)

(1)千切りにしたピーマン4個を、油をひかずにフライパンで炒め、しっかり焼き色を付ける。

(2)昆布水200ccを加え、さっと煮てから好みのみそ大さじ1を加えて混ぜる。

(3)おわんに盛り、上から砕いたミックスナッツをあしらう。

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