NHK杯テレビ囲碁トーナメント優勝などの実績があり、本紙で20年以上にわたって詰め碁の問題を作っている本田邦久九段が引退した。所属する関西棋院が発表した。
本田九段は石川県出身、橋本宇太郎九段門下で1961年にプロ入り。第31回NHK杯(84年)で、武宮正樹九段を破って初優勝を果たした。関西棋院第一位4期のほか、棋聖戦リーグや名人リーグ、本因坊リーグにも在籍。通算の勝ち数は1181勝(667敗2分)で、同棋院では結城聡九段に次ぐ2位。
75歳の誕生日を迎えた6月15日付での引退を決めた本田九段。「無事にここまで来られてよかった」と語った。(溝田幸弘)