新型コロナウイルスの終息を願い、神戸市中央区の南京町で２１日、獅子舞が披露された。密集を避けるために、事前告知なしの開催。戻り始めた客らは、躍動感のある演舞に大きな拍手を送った。
中国では獅子は邪気払いの役割を果たすとされており、南京町商店街振興組合が横浜中華街と合同で企画した。
午後３時、爆竹と太鼓の音が鳴り響くと、食べ歩きを楽しんでいた観光客らが足を止めた。神戸華僑総会「舞獅隊」のメンバーが、ピンクと青の２頭の獅子舞を激しく上下に動かすと歓声が上がった。大阪府から友人らと訪れた大学生の男性（２１）は「県またぎの移動ができるようになって遊びに来た。やっぱり楽しい」。
南京町は４月以降、客が激減。同組合の曹英生理事長（６３）は「開催できて良かった。感染対策に力を入れながら、にぎわいを取り戻したい」と話した。（坂井萌香）
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