豪雨で大きな被害が出ている熊本県南部の八代市を支援するため、神戸市が派遣する職員の第1陣が10日午前、市役所を出発した。同日は熊本市まで移動し、11日から八代市で避難所2カ所の運営支援に当たる。
指定都市市長会を通じた総務省からの職員派遣要請を受け、31日まで10人ずつを1週間交代で送る。第1陣には、各部局の20~40代の職員が選ばれた。
出発前、神戸市の山平晃嗣危機管理監は、大雨で市内でも土砂崩れの被害が出ていることに触れ、「新型コロナウイルス下での避難所運営は皆さんが初めて。被災者の心に寄り添いながら、ノウハウを持ち帰ってほしい」と激励した。
第1陣のリーダーで、危機管理室の谷敏行担当係長(40)は「阪神・淡路大震災で受けた支援の恩返しができるよう、感染に気をつけながら助けになりたい」と力を込めた。(初鹿野俊)