河川の治水工事を巡り、発注した兵庫県に第三者委員会が入札規定違反を指摘した問題で、県は28日、同委の勧告に従い、くじ引きで落札者を決め直すと発表した。勧告は同委が設置された1996年以降初めてで、異例のやり直しとなる。
工事は西宮市の津門川の地下で、1・8キロの区間に直径4・9メートルの貯留管を整備する事業。共同企業体(JV)12者が参加した入札で、今春にいったん落札者が決まった。規定では、落札者を決める際、評価点数の「指数」の小数点第4位を四捨五入し、同数であればくじ引きで決める決まりだが、県は少数点第5位を四捨五入して決めた。
規定通り行えば同じ評価点数だったJV4者が異議を申し立て、第三者委が主張を認めた。発注側の県西宮土木事務所は「適切に処理したつもりだが、規定違反の指摘を重く受け止める」と勧告を受け入れた。
今月22日付で落札者との仮契約を解除しており、同31日にくじ引きをする。
工事は2024年3月の完了予定。入札のやり直しで3カ月程度の遅れがあるが、同事務所は「新たな落札業者と工程などを協議し、予定通りに完成させたい」とした。(藤井伸哉)











