兵庫県内は15日、朝から高気圧に覆われ、各地で厳しい暑さとなった。淡路島では洲本市で37・3度、郡家(淡路市)で36・9度を記録し、いずれも観測史上最高となった。福崎町では38・1度まで上昇した。熱中症とみられる症状も相次ぎ、神戸新聞社のまとめでは、午後5時までに県内で少なくとも62人が救急搬送された。
気象庁が県内に設けた観測20地点のうち、14地点で今年の最高気温を更新した。35度以上の猛暑日となったのは、洲本市と淡路市、福崎町に加え、上郡町=36・9度▽柏原(丹波市)=36・6度▽西脇市=36・5度-など計14地点。
丹波市では男子小学生(8)がサッカーの試合中に体調不良を訴えた。10歳未満や10代の子どもが運動中に気分が悪くなり、救急搬送される事案は計5件に上った。川西市では墓参中の60代男性が搬送された。高齢者が自宅にいて熱中症となるケースも複数あった。
神戸地方気象台によると、兵庫県内では16日も高温が予想され、引き続き熱中症への警戒が必要という。(まとめ・小谷千穂)