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9月から一般公開される、戦闘機「紫電改」操縦席の実物大模型=加西市北条町北条
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9月から一般公開される、戦闘機「紫電改」操縦席の実物大模型=加西市北条町北条

 兵庫県加西市が製作していた、太平洋戦争末期の名戦闘機「紫電改」の操縦席の実物大模型が完成し、同市内で16日、関係者に披露された。9月6日から鶉野飛行場跡(加西市鶉野町)で展示し、来場者は無料で“搭乗”を体験できる。

 同市は、同飛行場跡や周辺を平和学習や観光に活用するために整備している。紫電改は、飛行場近くの工場でも組み立てられていたことから、これまでに機体の実物大模型を製作して昨年6月から公開している。機体模型の見学者から「操縦席に乗りたい」との要望が相次いだため、今年4月から操縦席模型の製作を進めていた。

 操縦席模型は長さ約2・5メートル、幅約1・5メートル、高さ約1・6メートル。風防や照準器、計器類、操縦かんを備える。この日の披露式には、行政や地元住民の代表ら約40人が出席。加西市の西村和平市長は「平和の大切さを伝えるためには、模型であってもリアルに再現することが大事」と訴えた。

 6月からは、飛行場から飛び立った特攻隊員の遺書を基にした映像作品を、同飛行場近くの巨大防空壕跡で上映している。機体と操縦席の模型公開や映像作品の上映は、いずれも毎月第1、第3日曜日で、無料。市鶉野未来課TEL0790・42・8757

(小日向務)

 

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