兵庫県内で20日、新たに35人の新型コロナウイルス感染が確認され、累計患者数が2033人となった。3月1日に県内で初めて感染が確認された後、7月下旬に千人に達したが、その後1カ月足らずで2千人を突破した。
県内では3月1日~5月16日に699人が感染した。同17日から約1カ月間、新規感染者0人が続いた後、7月中旬から増加傾向に。同26日に千人に達した後も、第1波を上回るペースで拡大した。
1週間平均の陽性者数は、8月1日、県の独自基準で最も高い警戒レベル「拡大期2」に当たる40人を超過。8日に最多の平均48・0人まで達し、20日は同36・7人となっている。
5月までの感染者699人と6月以降の1299人を年代で比較した場合、30代以下の割合は34・5%から56・0%へ大幅に増えた。一方、60代以上は約3割から17・1%へ下がった。
県感染症対策課の西下重樹課長は「(第1波と比べ)年代別で30代以下が多く、行動が活発で範囲が広い」と分析する。さらに「家庭内で(重症化リスクが高い)高齢者に感染が拡大することを懸念している」とし、継続的な感染予防を呼び掛けた。(井川朋宏)
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