兵庫県は2日、東京・永田町で県関係の国会議員らに向け、国の2021年度予算編成に対する提案について説明した。井戸敏三知事は新型コロナウイルス対策に関する項目に大半の時間を割き、支援強化を求めた。
井戸知事はまず、県内の感染者数などの状況と取り組みを紹介。政府が新型コロナを感染症法上の危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」から引き下げる検討をしていることについて「早すぎるのではないか」とし、入院措置の法的根拠が失われて市中感染が拡大する恐れを指摘した。また、特別措置法の見直しも要望。休業要請に罰則規定がないことについて実効性の担保を求めた。
議員側との質疑では、新型コロナ対策における国と地方の役割分担や費用負担のあり方、検査態勢などについて意見が交わされた。(永見将人)









