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スマートフォンで撮影した画像とグーグルマップ、ストリートビューが同時に表示される=兵庫県警
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スマートフォンで撮影した画像とグーグルマップ、ストリートビューが同時に表示される=兵庫県警

 110番通報者のスマートフォンのビデオ通話機能を使って、現場の映像を受信するシステム「Live(ライブ)110」の運用を、兵庫県警が10月1日から開始する。実証実験を通じて、災害や遭難者の捜索でも使いやすいよう改良を加えてきた。(堀内達成)

 同システムは、地図情報システム開発会社「ドーン」(神戸市中央区)の技術を活用。110番通報の緊急性が高い場合、ショートメッセージサービス(SMS)で通報者に、システムに接続するURLを送信。クリックするとビデオ通話機能が起動し、スマホで撮影した映像が県警側のパソコンに映し出される仕組みだ。

 県警は昨年8月以降、高速道路での横転事故や強風によるフェンス倒壊など計24件で実験。撮影動画と同時に、街中などのパノラマ写真が見られる検索大手グーグルのサービス「ストリートビュー」を表示し、被害を受ける前と後の状態を比較できる機能を追加した。

 また、山岳遭難の際には同じくグーグルの地図サービス「グーグルマップ」を使って、捜索者が遭難者にたどり着くための道筋を即座に表示できる。

 店舗強盗が発生した際に防犯カメラのモニター画面を撮影してもらうことも想定。従来のように警察官が到着してからカメラを確認するより迅速に対応できるといい、県警通信指令課は「通報者に適切な指導もできる。初動活動を強化していく」としている。

 

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