神戸市北区の放課後等デイサービス施設の管理者ら2人が逮捕されたことを受け、同市は7日、障害者虐待防止法など関連法令に基づく監査に着手した。行政処分を視野に対応を検討する。
市福祉局監査指導部によると、同施設は2014年9月に市の指定を受け、一般社団法人が北区内の2カ所で運営。職員数はパートを含め7人で、1日の利用定員は10人。7月時点で小中高の14人が登録している。
おおむね3年に1回の実地指導は昨年1月に行われ、市が書面などで運営状況を確認した限りでは、大きな問題点はなかったという。
放課後等デイサービスは、今年4月時点で神戸市内に236施設あり、同部は「虐待につながりそうな不適切なケアをなくすようこれまで指導してきたが、非常に深刻な事態と受け止めている」としている。
市は今後、虐待が疑われる事案が発生した場合の行政への通報義務を徹底するよう、各事業所に通知する。また、施設利用者の不安を解消するため、区役所やこども家庭センターで相談に応じる。(長谷部崇)











