新型コロナウイルス感染拡大に便乗した詐欺などを防ごうと、兵庫県警生活安全企画課が、疫病よけの妖怪「アマビエ」のイラストをあしらったシールを作成した。警察官が考案し「コロナと詐欺に負けるな！」などのメッセージも添えた。

　イラストは、篠山署の井原直之巡査部長が、コロナ禍で幼稚園が休園になった娘と一緒にお絵かきをする中で生まれた。サインペンと色鉛筆でカラフルに仕上げている。署に提案し、地域を見回った際に異常の有無などを記して郵便受けに入れるパトロールカードに使っていた。

　そのイラストに生活安全企画課が着目し、シールに採用。丸いシールは直径４．５センチで「家の電話は在宅中も留守番電話設定を」などと特殊詐欺を防ぐための方法も記している。

　５万枚を作成し、すでに県内の小学５年に配布。同課担当者は「シールをきっかけに家庭内で詐欺が話題になり、子どもが祖父母に注意喚起してくれれば」と狙いを語る。（堀内達成）