犯罪組織に捜査員を潜入させる架空の部署「特殊潜入班」が、兵庫県警に編成された-との設定で展開するドラマ「DIVER-特殊潜入班-」の放送が、9月から関西テレビで始まった。物語の舞台に加え、主要ロケも神戸市内で実施。神戸税関(同市中央区)を県警本部に見立てるなど50カ所近くで撮影した。地下鉄海岸線4駅にはロケ地PRのパネルが設置され、盛り上がりを見せている。
大沢俊太郎さんの同名漫画が原作。主演は福士蒼汰さん、ライバル役は地元出身の野村周平さんが務める。人気の若手俳優が神戸の街をかけめぐるシーンが随所で展開され、地元の市民の関心をひく。
関西テレビは6月のドラマ「探偵・由利麟太郎」で神戸ロケを実施。DIVERでも「レトロで味のある建築が多く、おしゃれな街並みが刑事ドラマに合っている」と、主な舞台に選んだ。
撮影を支援した「神戸フィルムオフィス(FO)」(同市中央区)などによると、ロケ地は47カ所。旧加藤海運本社ビル(兵庫区)ではDIVERの秘密チーム「D班」のアジトの場面が、高砂ビル(中央区)では詐欺グループの事務所のシーンが撮影された。
市交通局は三宮・花時計前駅、ハーバーランド駅、御崎公園駅、新長田駅の4駅にパネルを設置。それぞれの駅から近いロケ地(計13カ所)を紹介している。
またパネルを撮影し、特定ハッシュタグを付けて写真共有アプリ「インスタグラム」へ投稿すると、選考の上でドラマ関連グッズが当たるキャンペーンも10月31日まで実施。地下鉄や市バスにポスターを掲示してドラマを後押ししながら、神戸の街並みの多彩な魅力をアピールする。
市交通局の担当者は「これまでも映画ではロケ地紹介を行ってきたが、ドラマでは珍しい。今後も取り上げられる機会があれば、支援したい」としている。
「DIVER-特殊潜入班-」は毎週火曜夜9時放送。(金井恒幸)