「風の彫刻家」として有名な美術家新宮晋さん(83)=兵庫県三田市=が生み出したキャラクター「サンダリーノ」の大きなバルーンが、兵庫県立美術館(神戸市中央区)にお目見えした。同館では9日まで、新宮さんが三田市で構想している文化芸術施設「地球アトリエ」を紹介する展覧会を開催中で、会場の手前で入館者を迎えている。
サンダリーノは、新宮さんが手掛けた同名絵本の主人公。名前はサンダルを意味するイタリア語「サンダリ」と地元の地名を掛けた。実は宇宙からやって来た女の子という設定で、踊りが得意な謎めいた存在だ。絵本は日仏伊で昨年刊行し、続編も検討中。今後も世界へ三田をPRする。
赤、青、黄色などカラフルなバルーンは長さ2・4メートルでロビーの天井近くに浮かぶ。新宮さんは、サンダリーノを「地球アトリエ」のシンボルキャラクターとして考えており、今後もさまざまなイベントなどに活用予定。「サンダリーノが登場する舞台もいつかつくってみたい」と夢を描く。
「地球アトリエ」は、自然との共生などを目指す施設で、県立有馬富士公園内(三田市)への建設を県が検討している。広場を中心に劇場や工房、アートセンターなどを設け、子どもらや芸術家たちが集う。(堀井正純)











