神戸ビーフの名を冠したお菓子や日用品などの「派生商品」は、数多く存在している。
精肉加工会社「福良」(兵庫県加古川市)が4月に発売した「霜降りの奇跡」(1個3500円)は神戸ビーフを使ったせっけん。肉を焼くときしか用途がなかった牛脂を原料に、サシの入った肉のような見た目でインパクトを狙った。融点の低さから肌になじみやすく、バラの香りという。
革に着目して生まれたのが「折り紙」。神戸レザー協同組合(神戸市中央区)が販売する「KEIOKU ORIGAMI(ケイオク オリガミ)」は、たつの市のなめし業者が神戸ビーフの皮革を加工。折ったり曲げたりすると、形を保つことができるという。12~20センチ角の正方形で、1枚880円から販売中。
スナック菓子ではポテトチップスの「JAPANプライドポテト 神戸ビーフ」(湖池屋)などがあり、肉の風味を手ごろな価格で味わえる。
「神戸ビーフ」を商品名にうたうには、商標を管理する「神戸肉流通推進協議会」の認定を受ける必要がある。事務局を務めるJA全農兵庫は「積極的にコラボし、知名度を高めたい」と話す。
福良TEL090・9614・4447(後藤さん)▽神戸レザー協同組合TEL078・362・7099(神戸新聞社メディアビジネス局内)(伊田雄馬)