兵庫県尼崎市は19日、同市に住む20~90代の男女23人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同市の1日の発表人数としては過去最多で、18人が軽症、5人が無症状だった。23人のうち6人は市内の特別養護老人ホームの70~90代の入所者で、同市はクラスター(感染者集団)と認定した。
尼崎市によると、クラスターが発生した施設の6人は、無症状が1人、軽症が5人。90代の女性が13日に咳などを発症し、17日に抗原検査で陽性となったため、市が接触歴のあった入所者や職員にPCR検査を実施し、計6人の感染が明らかになった。この90代女性を含めて46人が検査の対象となっており、ほかの入所者は陰性を確認。残りの職員の検査を進めている。
また、尼崎市は、他の自治体が発表した感染者が同市在住であることも公表した。西宮市が発表した学生の20代女性は無症状で、神戸市が発表した会社員の20代女性は軽症という。
一方、尼崎市教育員会は、市立塚口小学校の教職員1人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。無症状という。大阪府在住で、学校外で陽性患者の濃厚接触者となり、18日に陽性となった。14日以降は勤務しておらず、学校内での濃厚接触者は確認されていないため、臨時休校はしない。
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