兵庫県は25日、新たに101人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は、16日に4千人を超えてから9日後に5千人を突破し、5029人に上った。死亡者数は79人で変わらない。
1日当たりの新規感染者数が100人を超えたのは、22日以来3日ぶり。1週間平均の陽性者数は115・1人となっている。
入院患者数は458人(うち重症者は32人)となり、医療機関との取り決めでコロナ患者の受け入れ専用に671床を確保する病床の使用率は68・3%に達した。
自治体別の内訳は、神戸市=29人▽姫路市=7人▽尼崎市=9人▽西宮市=9人▽明石市=5人▽県所管分=42人。
クラスター(感染者集団)が発生していた「宝塚リハビリテーション病院」の20代女性職員が感染し、同病院関連の感染者数は計28人に。三田市の認知症グループホーム「ユピテル三田」を利用する70代女性も陽性となり、同施設では計11人の感染が判明した。尼崎市の高齢者施設でも利用者の90代女性が感染し、感染者数は計7人となった。
一方で、県立こども病院(神戸市中央区)は、40代男性医師が感染したと発表。勤務時間に患者や職員と濃厚接触はしておらず、院内感染の可能性はないとして、入院・外来診療は継続する。ただ、外食をともにした同僚の医師1人が濃厚接触者とみなされ、自宅待機している。
また、尼崎市立中学校の生徒1人が感染したが、校内に濃厚接触者はおらず、臨時休校はしない。(まとめ・佐藤健介)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況