兵庫県姫路市は6日、10歳未満~70代の男女20人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち6人は姫路中央病院(同市飾磨区三宅2)の同じ病棟に勤務する医師や看護師らと、家族の診察に同席した市職員で、市はこの病院でクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。
市によると、この6人は3日に発表した60代男性医師の接触者、濃厚接触者。医師や看護師のうち20~50代の4人は、共用の電子カルテ端末を使用しており、市は「端末のキーボードを介して感染が広がった可能性がある」とする。40代女性は男性医師と同じ控室を使用。市監査事務局に勤務する40代男性職員は11月30日、家族が男性医師を受診した際に付き添っていた。病院は8日までの予定で外来診察を停止しているという。
さらに、6日に行われた記者会見で毛利好孝・市保健所長は、PCR検査の結果、このほかに同じ病棟の職員と患者計34人の陽性が判明したことも明らかにした。詳細は7日に発表するとしている。
また市は、中等症で入院していた1人が死亡したことも発表。市民の死者は計16人となった。(山本 晃)
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