兵庫県尼崎市は8日、新型コロナウイルスに感染し、市内の感染症指定医療機関に入院していた70代男性が死亡したと発表した。同市での新型コロナによる死者は4月23日以来で、3人目となった。
市によると、男性は11月15日に発熱、咳などがあり、18日にPCR検査で陽性となって入院した。当初は軽症とみられていたが、次第に症状が悪化し、12月7日に亡くなった。
また市は8日、同市に住む10歳未満~60代の男女15人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。全員軽症という。
年代別の人数は、10歳未満1人▽10代4人▽20代2人▽30代3人▽40代1人▽50代1人▽60代3人。
10代の男女2人は、クラスター(感染者集団)が発生した市内の高校に通っている。感染者と校内で接触があったためPCR検査を受け、7日に陽性が分かった。
同校では、11月28日に1人目の感染者が出て以降、生徒や教職員計約250人が市保健所によるPCR検査を受けた。感染者は計11人となった。
さらに市は、大阪府で陽性が確認された20代の男女2人が尼崎市在住であると公表した。2人とも軽症という。
一方、尼崎市教育委員会は、6日と7日に児童の感染が発表され、臨時休校となっていた市立小学校2校について、接触者にPCR検査を行った結果、全員の陰性が確認されたため、8日から授業などを再開した。
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