兵庫県議会の最大会派・自民党は11日、次期知事選の対応を決める「知事選挙等検討調査会」(議員14人で構成)を開き、多数決で金沢和夫副知事(64)を支援する方針を決めた。
自民は8月、同調査会を設置。これまでに4度会合を開いてきた。井戸敏三知事の県政を検証し、世代交代も含めて検討を進めた。
井戸氏が11日午前、議会本会議で退任の意向を表明すると、急きょ5回目の会合を開催。これまで支援候補について、所属議員全員に聞き取りをしたが、一部は金沢氏の支援に後ろ向きだった。
関係者によると、議論はこの日も決着せず、最後は14人のメンバーが1人ずつ推したい人物の名前を挙げた。最終的に多かったのが金沢氏で、方針が決まったという。ただ、一部議員からは「議論を尽くしてほしい」との声もくすぶっている。(紺野大樹)