兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市祥雲寺)は、岡山県美作市で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、15日、公開している飼育コウノトリの展示方法を変更した。屋根のない広場で一般公開していたつがい2羽を移動させた。
現在、一般公開エリアに、感染予防のための簡易ケージを設置する作業を進めており、移動はこのケージが完成する今月下旬までの措置となる。
同公園で飼育するコウノトリは大部分が非公開だが、一部は散策路から眺められる。11月下旬から来園者の靴底消毒などを行ってきたが、半径100キロ以内の養鶏場での発生を受け、対策レベルを引き上げた。
この日、2羽のうち雌は非公開エリア、雄は入院用ケージに移動した。同ケージを囲む壁にはのぞき穴があり、中の様子を見学できる。担当者は「感染予防をしながら、来園者がコウノトリを見学できる状況を確保した」と説明する。(阿部江利)