兵庫県内の播磨灘西部の養殖マガキから貝毒が検出された問題で、県は16日、たつの市のカキの安全性を確認し、出荷自粛要請を解除した。出荷再開に必要な3週連続の検査で、貝毒が検出されなかった。
同市の海域で養殖を行う22業者は17日朝から、地元直売所や県内の量販店などへの出荷を再開する。室津かき養殖同業会の津田侑典会長(31)は「安心して食べられるようになりほっとしている。ブランドの信頼回復に向けて頑張りたい」と話した。
県は今月2日、姫路、たつの、相生、赤穂の各市で11月30日に採取したカキから規制値を超すまひ性貝毒を検出。4市の73業者に出荷自粛を要請していた。
たつの市のカキについてはこれまでに、12月1日に採取したカキから貝毒が検出されなかったと確認できていた。8日と15日に採取したカキを16日に検査し、いずれも検出されなかった。冬の需要期に当たるため、県は検査態勢を強化して結果判明を早めた。
相生のカキは17日に3週目の検査を予定し、規制値以下なら出荷自粛要請を解除する。姫路、赤穂も検査を続け、規制値を超えなければ来週中に出荷を再開できる見通し。(山路 進)









