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神戸市「さんちか」再整備へ 通路新設、夢広場を拡張

2020/12/17 06:20

 神戸市は、三宮の地下街「さんちか」で、1~3番街エリアの再整備に着手する。1番街の中に新たに南北通路を通すほか、滞留空間である「夢広場」を拡張し、防火・防災設備の強化も計画している。本年度中にも都市計画決定し、2022、23年度に工事する予定。(長谷部崇)

 北側の1番街に、南北の直線通路を通し、市営地下鉄西神・山手線三宮駅から海岸線三宮・花時計前駅に通じる動線の回遊性を高める。市によると、現在の通路は1日延べ約13万5千人が利用するが、1番街の区画に沿って迂回(うかい)するような形になっており、鉄道駅間の乗り換え動線として分かりにくいのも課題だった。

 南北と東西通路の結節点となる「夢広場」も拡張し、待ち合わせ場所としても利用しやすくする。1~3番街には排煙装置を導入し、各テナントに防火シャッターも設ける。店舗もリニューアルする予定で、1、2番街では移転する店舗も出る見込み。

 さんちかは1965年10月にオープン。施設の老朽化が進んでおり、入場者数は、開業当初の1日約20万人から、2018年には同約5万人にまで減少。周辺にはJRと阪神、阪急、ポートライナー、地下鉄2駅の計6駅が集中しており、活性化や乗り換え動線の改善が課題となっている。

 工事は三宮再整備の一環で、市と神戸地下街株式会社の共同事業となる。

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神戸三宮再整備

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