神戸市は17日、手薄になりがちな年末年始の新型コロナウイルス感染症の医療提供体制を強化するため、12月29日~来年1月3日にコロナ対応に当たる市内の医療機関に対し、独自の支援金を支給すると決めた。この期間に入院を受け入れる病院には患者1人につき日額2万4千円を、コロナ感染が疑われる人を診療・検査した医療機関には人数に関係なく日額10万円を支払う。
年末年始の医療機関への支援金をめぐっては、兵庫県も拡充する方針を発表。市はこれに上乗せ支援する考えで、同市内の医療機関は入院患者1人当たり合計で1日4万8千円を受け取れるようになるという。
市は17日午前に開いた幹部会議で支援金の支給方針を決定。会議後の記者会見で、久元喜造市長は「多くの医療機関が休診となる年末年始も、できるだけ感染者の確認を進めて初期治療につなげ、重症化を防ぐ。それが病床の確保や、医療体制の逼迫を防ぐことにもつながる」と意義を強調した。
県は、コロナの診療・検査や入院患者の受け入れを担う医療機関が12月29日~来年1月3日に入院患者を受け入れた場合、1人につき現在の倍額となる1日2万4千円の支援金を支給する。かかりつけ医ら「診療・検査医療機関」には1日当たり1万5千円を給付するという。(初鹿野俊)
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