兵庫県尼崎市は29日、同市などに住む10~80代の男女38人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同市で1日に発表される新規感染者数の最多を更新した。いずれも軽症か無症状という。
年代別の人数は、10代3人▽20代7人▽30代5人▽40代4人▽50代7人▽60代7人▽70代3人▽80代2人。
38人のうち、医療関係者の40代女性は、クラスター(感染者集団)化している尼崎医療生協病院(同市南武庫之荘12)に勤務している。14日のPCR検査では陰性だったものの、20日に微熱や頭痛などを生じ、28日に2回目の検査で陽性となった。同病院での感染者は計91人となった。
クラスターが発生している田中病院(同市武庫川町2)でも、新たに職員と入院患者計7人の陽性が分かった。同病院での感染者は計16人。
また、市は、感染していた市内在住の70代女性が死亡したと発表した。クラスターが発生していた市内の特別養護老人ホームの入所者で、20日のPCR検査で陽性に。当初は軽症だったが、容体が悪化して28日に亡くなった。同市での感染者の死亡は14人となった。
大阪府が感染者として発表した70代男性と、西宮市発表の50代男性が尼崎市在住であることも公表した。
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